google-site-verification=TyryXnpcj1Pa3S5szekgp1JNiNk0Mz0XTgMrJisuidc 本の紹介 「専門医が語る毛髪科学最前線」 | ジヒドロAGA治療研究所

本の紹介 「専門医が語る毛髪科学最前線」

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今回は脱毛症診療ガイドラインの策定にも携わった大阪大学医学部附属病院、皮膚科の教授であった板見智先生の書籍を紹介します。

この書籍について

この本は実際に読んだのは10年近く前になります。私がミノキ、フィナを使い始めた時はAGAクリニックなどはなく、2ちゃんねるの情報を頼りに個人輸入で製品を手に入れていました。その頃は髪の毛を生えてきて、他の人に勧めだした時期でもあります。

しかしながら、他の人に勧めるに際にネットなどでつまみ食いした情報しか持っていなかった私は、もっと体系的に知識をつけたいと思い発売したばかりのこの本を手に入れました。

板見教授は日本の毛髪研究の第一人者でプロペシアが日本で承認されて時から飲んでおり医学的な見地から、ユーザーの立場でと分かりやすく育毛製品について書かれておりました。

書籍の内容

書籍の内容は下記に分かれています。

  • 第一章:男はなぜハゲるのか
  • 第二章:薬剤による男性型脱毛症の治療戦略
  • 第三章:自毛植毛による男性型脱毛症治療・最新型カツラ・近未来治療
  • 第四章:円形脱毛症のメカニズムと様々な治療法
  • 第五章:その他の脱毛症
  • 第六章:女性の脱毛症は男性と「何」が「どう」違う?
  • 第七章:髪についての誤解や思い込みを検証する

第一章については髪の毛や頭皮の構造やヘアサイクルなど、基本的な構造の解説や、男性型脱毛症(AGA)の解説などです。

また、一部の思い込みについても解説されています。海外だとハゲはモテるといううわさがありますが、地域によってまたは歴史によって薄毛がモテていた記録はないようで、根拠のない思い込みに過ぎないようです。

バッハやベートーヴェンなどの音楽家の肖像画を見たことがある人が多いと思いますが、ヨーロッパの上流階級はカツラを好んだようですが、あれには薄毛を隠すといった目的もあったとの事でした。

第二章では8割位がフィナステリドの解説になります。臨床試験の成績などが分かりやすくまとめられております。有名なハミルトン・ノーウッド分類についてやそれを日本人向けに応用した高島分類などの解説もありました。

また、フィナ以外の発毛薬、ミノキシジルや他の成分の解説、市販の育毛剤や育毛サロンについても触れられておりました。

第三章では自毛植毛について触れられています。私は自毛植毛については詳しくないのですが、一口に自毛植毛と言っても色々ありその種類であったり、医療用のカツラなどが解説されていました。近未来の育毛法として、髪の毛の本数自体を増やす方法が紹介されていました。現在の自毛植毛では自分の後頭部から毛を取ってきて薄毛の個所に付け替える方法なので、移植できる本数に限度があります。それに対し、髪の毛自体を増やす事が出来たら本数を気にせずに植える事が出来るので、植毛医さえ育てればこれが最強になる気がしました。

第四章~第六章はAGAについてではなくページ数もそこまでさかれていないので、割愛します。

第七章はよくある薄毛に関する思い込みの解説です。わかめを食べろとか、ストレスが良くないとか、朝シャンが良くないとか。医師が分かりやすく解説してくれているので、気になっていた方は読んでみると面白いかもしれません。

ベテランハゲの感想・まとめ

10年くらい前に読んだ本を読み返したのですが、情報が整理されておりおさらいになりました。フィナステリドがAGA治療の中心である事は現在と変わらず、古臭さを感じない内容になっております。

AGA治療初心者や自己流で治療してきた人がAGAについての広範な知識をまんべくなく得るためには最適な本ではないかと思いました。

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